ジュエリー歴史探偵32 広告に見る、西洋と日本のコンフュージョン!

2020.05.12

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和装と洋装入り交じりの時代

明治は洋装と和装が入り混じった、ファッション的にはそうとうアヴァンギャルドな時代です。
女性よりも男性のほうが洋装化が進んでいたようですね。
こちらはともに1896年(明治26)10月に掲載された新聞広告。
「旅行用化粧道具」と「高級西洋小間物」のイラストがオシャレですね。

紳士が求めるおしゃれ用品

(C)The Yomiuri Shimbun

指環に帯締め、根掛けのアヴァンギャルド

こちらは「大西白牡丹」という、今は無き、当時はとても勢いのあったジュエラーの広告です。
「金製金具附帯締(きんせいかなぐつきおびじめ)」
「寶石入金製指輪(ほうせきいりきんせいゆびわ)」
「金製根懸(きんせいねがけ)」を大プッシュ。
西洋と日本がコンフュージョンしてますね!

「根懸(ねがけ)」は髪の毛の髷の下に結びつける髪飾り。まとめ髪に留めるシュシュみたいなものです。
江戸後期からそうとう人気があって、明治、大正と健在ながら、その後は消えゆく時代のあだ花的ジュエリーです。
明治女性のファッションへのアグレッシブな姿勢、われわれも負けていられません!

(C)The Yomiuri Shimbun

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