国際宝飾展(IJT)2020で素晴らしい宝飾芸術に遭遇しました。
ドイツのエミール・ベッカーの作品です。
卵が開く!中の花束が揺れる!バロックパールの魚が鳥が(外して着けられる)!
時計の上部の女性像は天然シトリンの彫刻で、時計の前後部は
スライスしたルチルクォーツです。
透明な香水瓶、透明部分はクォーツ、
黒色の香水瓶、黒色部分はブラックカルセドニー。
ガラスは一切使っていない、宝石のみでつくった香水瓶です。
エミールの作品は「普通じゃオモシロくない」セレブリティがオーダー待ち。
70代のエミールが一人でインスピレーションのままにつくってるので
「つくりたいものは200年分あるのに
僕は一人しかいない〜」と呻いているそう。
お茶目ですね。
弟子はとらず「未来に僕の作品を見て一生懸命研究して、同じものがつくれたら、その人が弟子」
とおっしゃってるそう。
本当のマエストロですね。
展示場所は甲府の株式会社古屋さんのブース。
古屋さんはドイツのストーンカメオの輸入販売会社さんで、
ジュエリー研究会ムスブの甲府研磨産地ツアーでもお世話になっています。
ストーン・カメオを名品を展示したミュージアムを甲府につくられていて
ツアーで訪問させていただいた回もありました。
このミュージアムを訪れたエミールは「このコレクションは世界一だよ!」と興奮されたそうです。