ジュエリー歴史探偵31 指輪の好みの県民性

2020.05.11

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明治の新聞に載っていた! 指輪の好みの県民性

1901年(明治24)の新聞記事の小さなカコミで
指輪の好みの県民性について書かれています。
ケンミンショーもびっくり?

九州人は宝石入りでなくてはならぬ

北國人の指環と九州人の指環

北國人(きたぐにじん)の氣風(きふう)と九州人の氣風とは大いに異なって居(い)るが
翻って物の好みも亦著しく異なる癖がある、北國人と九州人とが東京見物に出て来た時、
市内の貴金属装飾販売店で物を買う時の好みを聞くに、九州人は指環(ゆびわ)でも
寶石入りのものでなくてはならぬような風が見つ、北國の人は總べて寶石入りの品を好まない方だということ
【1901年(明治24)12月2日 読売新聞】

宝石好きの九州人、金好きの東北人

そうとうざっくりしたリサーチです(笑)
「九州の人と東北の人では気風がぜんぜん違うし、好みもまったく違う。
東京見物に来た九州人と東北人がジュエリ―店で買い物をするときの好みを聞いてみたら、
九州人は宝石入りのものが好きという人が多く、
東北人は宝石入りは好まない人が多い」
といったところでしょうか。

東京見物に来たついでにジュエリーを買う。こんなハイカラな人たちがそこそこいたという
日本の西洋文明化の速さ、日本人の前のめり感が伺えます。
われわれ令和の日本人もコロナに負けてられません!

画像は1897年(明治30)の天賞堂の指輪広告。
東京・京橋のほか大阪、広島、長崎、名古屋、北海道、熊本と全国に出張所があることが分かります。

 


(C)The Yomiuri Shinbun

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