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イギリスの新聞に紹介「日本人のダイヤモンド好き」
こちらは新聞の「海外事情」のコーナーに掲載された
海外のダイヤモンドマーケットレポート。
当時の日本でのダイヤモンドの人気ぶりに触れた貴重な記事かと思います。
近年日本でダイヤモンド需要がおびただしい
金剛石の輸出 (文頭略) 此頃米国商人の需求(じゅきゅう)増加して和蘭國俺特坥(オランダ国アムステルダム)の寶石商の手には甚だ品拂底(しなふってい)を 来たせし程に金剛石商に執(と)りて古来未曾有(こらいみぞう)の大愉快(だいゆかい)を極ると聞けり而(しかう)して 此米國商人が何故に斯く金剛石を希望するやと尋ねるに近年支那日本にて同品を需要する事夥(おびただ)しきに就き皆が之を需用するなりといへり 【1887年(明治20)1月5日 読売新聞】
文頭には「これはイギリスのブジェット新聞に載っていた記事で、これを読むと東洋人として大いに反省する必要がある。
ヨーロッパでは近ごろダイヤモンド市場の引き締めを行っている。なぜならば~」
とあります。
アムステルダムの宝石商が品薄になるほど
「その理由はアメリカ商人からの買い付けが増えて
オランダアムステルダムの宝石商は品薄になるほどでダイヤモンド商は空前の大儲けをしている。
どうしてアメリカの商人がダイヤモンドを欲しがっているのかと聞くと、
近ごろは中国と日本でダイヤモンドのニーズが増えているので、
みんなダイヤモンドを買い付けたがっているのだ」といったところでしょうか。
今もダイヤモンドの街で知られるアムステルダムが「古来未曾有の大愉快」とは
景気のいい話ですね~。
次回につづきます。
#Enjoy Japanese Jewelry
#STAY HOME
(画像:「新板画阿蘭陀人舩中之圖」仙寿軒 国立国会図書館所蔵)*3枚つづりの1枚目 おそらく1800年代初めの錦絵