ジュエリー歴史探偵27 売れる!ジュエリー広告(明治版)

2020.05.07

玉の皎潔(こうけつ)

1896年(明治29)8月5日の新聞より。
一面内に2社のジュエラーが出稿しています。
コチラは小さなスペースにぎっしりと
「今まで輸入されてきたダイヤモンドはほとんど粗悪だったが
世界第一のダイヤモンド産出地アフリカ喜望岬の鉱山会社と特約して直接輸入の道を切り開いた。
宴席で紳士や令嬢を雲の上の高みに登らせるのは高品質な装飾品だ。
当店では高品質な素材を素晴らしいデザインで熟練の職人が仕立てた逸品を売ってます」
といった商品コピーの限りを尽くしています。
ちなみに「皎潔(こうけつ)」とは白く清らかで汚れがないことをいいます。

(C) The Yomiuri Shimbun

保険付時計類

こちらは商品コピーはほぼナシ。武士が懐中時計を背負っていたイラストがと店名だけの潔い広告です。

(C) The Yomiuri Shimbun

関連する投稿

ジュエリー

ジュエリー歴史探偵34 甲府の「虫入りの水晶」(後編)

草虫がムクムクと這い出し出る 甲府の水晶屋さんの草入り水晶の記事、続き Read more...

ジュエリー

ヒカリモノガタリ、連載6カ月に。

地金・真珠・ジュエリーのWEBメディア『ヒカリモノガタリ』の連載も半年 Read more...