ジュエリー歴史探偵20 ティファニー、明治の日本にあらわる(1)

2020.04.27

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ティファニーミーツ日本の美術商人

あの、ティファニーが明治の新聞に登場していました。
この記事、ジュエリーというよりも美術界の面でとても貴重な内容アリです。

天皇陛下へ献納品を持参

世界有名の美術品會社(びじゅつひんかいしゃ)の支配人来る

米國のティファニー會社と云えば世界に隠れなき金属寶石類を販売する會社なるが同社の巴里(パリイ)支店長スポルヂング氏は
今回天皇陛下の献納品を携えて我國(わがくに)に渡来し目下帝国ホテルに投宿中にて
一昨夜府下(ふか)の実業家中外人(ちゅうがいじん)と最も密接なる取引上の関係を有する岩本佐七(いわもとさしち)・
林久兵衛(はやしくへえ)・深川惣助(ふかがわそうすけ)・中村喜之助(なかむらきのすけ)・鈴木長吉(すずきちょうきち)・
小林幸次郎(こばやしこうじろう)外(ほか)数氏を同ホテルに招待し将来日米両國間(にちべいりょうこくかん)に於(お)ける
美術品貿易に関われる諸般の談話を為(な)し製作上の改良及び販路拡張の方法に付き来會社の注意を促し~
【1894年(明治27) 読売新聞】

巴里支店長、帝国ホテルに滞在

「世界的に有名な美術品会社の支配人来る! アメリカのティファニーといえば世界的に知られた貴金属宝石を売る会社。
ティファニーのパリ支店長のスポルヂングさんが天皇陛下の献納品を持参して来日、帝国ホテルに宿泊中。
一昨日、東京にいる実業家で密に付き合っている岩本鈴木佐七、林九兵衛、深川惣助、中村喜之助、鈴木長吉、小林幸次郎など
何人かを帝国ホテルに招待して、将来の日米貿易における美術品へのアドバイスを行った(製作のことや販路のこと)」
といったところでしょうか。

天皇陛下への献上品のアイテムが気になるところ。ブローチか、はたまたネックレスか??
明治天皇のお后である昭憲皇太后は、日本ではじめてダイヤモンドのティアラを着けたといわれる人。
儀式で、見事なダイヤモンドのティアラやネックレスを着用した写真が残ってます。

それを見た商売上手なティファニーが「うちもニッポン皇室のお気にいりになったるでぇ」と
ダイヤモンドジュエリーを携えて来日、献上したのではないのでしょうか。
記事は意外な方向へ。次回に続きます。

#Enjoy Japanese Jewelry
#STAY HOME


ティファニーといえばティファニーブルー。

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