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タンス預金ならぬ、タンスダイヤモンド
ニッポン人はコロナになんて負けない!
激動の時代をたくましく泳ぎ抜けた、明治ニッポンのパワーにあやかろう!の願いを込めて
「明治のジュエリー」を新聞記事から見ていこうという連載です。
今回は宝石泥棒のニュース。
ダイヤの指輪と上等の小袖を紛失
盗難(とうなん) 一昨日の午后二時(ごごにじ)ごろ窃盗の所為(しょい)にや京橋区西紺屋町の高木兼寛君方(たかぎかねひろくんかた)に 箪笥(たんす)の中に仕舞置(しまいおか)れしダイヤモンド入りの金の指輪(代価七十円余)と 上等の小袖二枚紛失したので右の趣きを同家より昨朝京橋警察署へ届け出ました 【1884年(明治17)2月16日 読売新聞】
着物にコーディネート、ダイヤの指輪
京橋のお宅でタンスに入れていたダイヤモンドの金の指輪(140万円相当)と上等の着物が盗まれました、という記事。
京橋区西紺屋町は今でいう銀座西四丁目、丸の内東映のあたりですね。
高木兼寛さんはとんだご災難でしたが、この時代にもう着物に指輪を合わせていたというご細君のお洒落ぶりが素敵です。
ではまた!
#Enjoy Japanese Jewelry
(画像:「東京名勝高輪蒸気車鉄道之全図」芳年著、明治4年刊行」)